年末になると来年の手帳をどうしょうか、と気にかかります予定が書き込めるカレンダー、仕事関係の連絡先、新しいお客様の住所、東京出張の時必須の地下鉄の案内図は絶対必要。でも、それ以上は必要ありません。
そして、打ち合わせする時のメモ、ラフスケッチ、物忘れしないように忘備録として、今日一日のやるべきことの羅列、またふと頭に浮かんだ素敵なアイデア、新聞で読んだ心に残った言葉(永遠の中の一瞬を生きる...など)、さらに車の中のラジオで聞いた手作り豆腐の分量と作り方の信号待ちの間の殴り書き.....フフフ、これは仕事とのことばかりではありませんね。でも頭に閃いたものは何でも書き留めて置くのでこのノートはすぐに終わってしまいます。
とにかく、仕事中は勿論、食事中も電車の中、車の中でも、横に置いて書きとめたり、覗き込んだりしています。
手帳の悩みは同業の設計士やデザイナーの仲間も一緒で「手帳、どうしている?」と言ってお互いの手帳を見せっこしたり自慢したり。
やっぱり100円のキャンパスノートが一番使いやすいわ、と東京の設計士のタキザワさん。
ウーン、私もキャンパスノート派だけれどなんか味気なくて....
年末に会社から頂くのは使いやすいけれど表紙に○○株式会社と金文字で大きく書いてあって気恥ずかしくて
、やたら会社のショールームなど書き込まれていたりで、ちょっとそこのところが残念だったりします。
東京の仲間から「今、銀座の伊東屋にいるけれど、良いのを見つけたの。安達さんのも買っておこうか?」と電話があったりします。
でもね、私はオリジナルの手帳を作ってしまったのです。
まだ若い20代の設計士の朝子さんと手帳の話になった時、私自分で作っているんですよ。と見せてくれたのが実に洗練されていてその上使いやすそうでした。
カレンダーも程よい大きさに書き込めて、小ぶりで理想的なサイズ。
おぉ~コレコレ!こういう手帳を探していたの。
じゃ、あとで私のオリジナルをメールで送ります、と言ってさっそく送ってくれました。
朝子さんのオリジナルを私流に変えて、家族の誕生日も入れて作ったのがこの手帳です。
カルトナージュというフランスの工法で厚紙に紙や布を貼って箱や手帳を作っているお客様の文子さんが手帳のカバーの作り方を教えてくださいました。
捨てようと思った襖紙のサンプル長から襖紙を切り取って安達則子生活デザイン事務所と印刷して表紙にしました。背表紙と角には濃いグレーを使って完成したのがこの手帳です。左側にオリジナルカレンダーや住所録などのノートを、右側に100円のA5サイズのキャンパスノートを差し込んであります。ノートは惜しげなく書き込んでは取り替えます。
カッチリした実務的な雰囲気が気に入っています。
仕事が出来そうに見えますよ、と文子さん。
これとお揃いで図面など挟むケースも作られたらいかがかしら。では、図面とパースご覧になっていただけますか?と言って鞄からこのケースも取り出すと.....ワ、素敵!この人に仕事お願いしたい~.と図面を見る前から思っちゃいますよ。
なるほど。冬休みの宿題が出来ました。
まだ何も書き込まれていないまっさらなカレンダー。
良い年になりますように。
良い仕事がたくさん出来ますように。
皆さん、良いお年を!