私の家は高台にある。
庭の窓を開ければ下の家の屋根と遠くの町並みと遠くの山が見える。
だから カーテンは目隠しとして考えなくても良い。
強い日差しと夜の殺風景なシャッターの裏側を隠すためのカーテンである。
窓はできるだけ大きく外の風景を楽しみたかったので両サイドのカーテンはガラスを遮ることなく垂らしたかった。カーテンを固定するためのタッセルという共布のベルトさえもいらない。
すっきりと大きく 窓を出して両側にストンとカーテンがくるようにしたかった。
そのためカーテンレールは通常よりも12cm長い212cmとする。
そこで選んだレールは最も主張の無いシンプルな飾りの無いもの TOSOのレガートプリモのシングル。
目指したかったのはスタイリッシュに走らずにどこまで素朴に シンプルに 洗練されるかということ。
カーテンは東リのKTB2356にした。
この生成りに淡いグレーのストライプの入ったカーテンがざっくりとした風合いなのは綿40%麻10%が混ざっっているからである。
レースともつかないのこのカーテンは微かに外の風景を透かせて杉の床と暗めな土の壁に良く似合った。