羽田から14時間かけてカンボジアのシュリマップに着いた。
カンボジアへ行くと言ったら、遺跡を見るの?と聞かれた。
ええ、そうですね、と言ったものの遺跡巡りが目的ではなかったのは夫も同じだったろう。
2年前、初めてカンボジアに来てホテルでガイドを頼んだ時、やって来たのはチャーワン青年だった。
チャーワンさんと遺跡を町を湖を巡りながらカンボジアの話を聞くことができた。
農業を営む彼の家族のこと。
中学校の先生である彼の仕事の話と子供達の話。
お金をめぐるさまざまな物語。
のどかな村の暮らし。
朝薄暗いうちから無料の小児科の病院の前に並ぶ親子連れの長い行列。
チャーワンさんの話はカンボジアという私にとって今まであまりにも遠かった国を一気に引き付けた。その後彼はどうしているだろう?もう2年たったもの、彼には会えないかもしれないね、と言っていた。
ダメもとで、フロントでチャーワンさんにガイドをお願いしたいと言った。15分後やって来たのは懐かしいチャーワンさんだった!
カンボジアの話の続きが始まる。