ミラノには中国人がとても多い。
二種類の中国人がいる。
ひとつはイタリアへ出稼ぎに来ている中国人。
かつては真っ赤なちょうちんを垂らした中華料理店が目に付いたが、今回はほとんど無い。そのかわり、ヘルシーブームの中、寿司屋、和食屋が増えていた。
ただ、その和食屋は妙に中国っぽいインテリアで、中を覗くと中国語が飛び交って、中国人が経営する怪しい和食屋であることが分かる。珍妙な和食が並んでいる。
そして屋台で、安い衣服やスカーフを売る中国人。。
まことに彼らは目つきも鋭くたくましく質素で、そしてよく働く。
もう一方は富裕層の中国人観光客。
金の鎖を首にかけた彼らはやはり金の太いネックレスを首にぶら下げた図体の大きな太った一人っ子の息子を連れて、ブランド街を闊歩する。ブランドの紙袋を沢山持って、大変な購買欲である。
40年位前だっただろうか、かつての日本人がそうであったように。