セドナのホテルはリビング、ダイニング、キッチン、それにシャワールーム付きの寝室二つの二階建ての長屋であった。コンドミニアムである。
鍵を開けてセドナの土色の外壁に青いドアの17号室に入った時、私達は歓声を上げた。
何て広くて素敵なコンドミニアム!
吹き抜けの天井のリビングには暖炉まである。
オーブンのある広いキッチンを見て、料理の大好きなマリーは歓声を上げた。
アメリカのアメリカらしい家の中に入ってみたかった。
アメリカンドリームの家。
「名犬ラッシー」「奥様は魔女」のテレビドラマを見ていた幼い頃からの、私の憧れだった。
ジャンケンで部屋を決めてから、四泊の逗留のため、スーツケースの荷を解いた。
マリー達は…‥出窓と天窓のある二階へ。
ジャンケンに負けた私達は、一階へ。