美濃市の美濃和紙灯りアート展に参加してきました。
美濃市は小さな街ですが小中学生200点、成人の部門は400点出品、来場者12万人という私が予想していたよりもはるかに大きなイベントでした。作品を出展する人も地元の岐阜市が最も多いとはいえ外国の人も交えて全国からやって来たやる気満々、自信満々の若いアーティストの姿も目立ち、雑踏する作品提出の市役所で「皆、すごいなぁ....」と圧倒されました。
しかも提出受付のチェックで電球の固定不備を指摘され受け取ってもらえませんでした。夫に泣き付いたら「こんなこったろうと思って.....」と鋸、木切れ、電気ドリル一式用意した夫が市役所の片隅で汗びっしょりになって頑張り何とか完成、ようやく提出。結局、提出締め切り5分前まで夫に大働きさせてしまいました。
5時半に一斉点灯した時は街のあちこちで歓声が上がり古い町並みは幻想的な光に包まれました。
とても綺麗でした。和紙をくぐった柔らかな光に包まれるとどの照明も甲乙つけがたく美しくなりますね。器具のデザインよりも和紙を透過する光そのものが美しいのだと実感しました。
私の出展した三つの照明器具は奥から「華」「熾き(おき)」「ビルヂィング」です。賞金を頂ける大賞ではありませんでしたが「ビルヂィング」は入選しました。歯まで出しちゃっていつまでもそんなに得意そうな顔すんなよ、と夫に言われてもついつい笑い顔になってしまいます。だってステージに上がって賞状を頂きインタビューを受けるという一生に一度の目もくらむような晴れがましい体験でしたから....。刺激的で実に楽しい3日間でした。
「熾き」も参考作品に選ばれてこの二つは美濃市に寄付してきました。手塩にかけて育てた可愛い子を置いてくるようで後ろ髪惹かれるように帰って来ましたが、しっかり来年の作品用の美濃和紙を買いこんで帰りの車の中で「ね、来年の作品はこんなのでどうかしら.....」という話になりました。
ともあれ来年も夫の多大な協力を得るために、今日中に家の中を全部(!)きれいに片付ける約束です。