運動不足解消のため一週間に二回5km、時間にすると一時間歩くことにしました。
昼は時間が取れないので歩くのは夜になります。
昨晩のこと、三崎街道を歩いている時にこの近くに北条早雲と三浦一族の戦った黒石の古戦場があることに気がつきました。
そうだ、そこにあるという三浦道寸の軍勢が篭ったと言われる場所を見てみたい!!と言ってもあたりは真っ暗。
とにかく行ってみようということで一人街灯も無い一本道に入りました。
一人ではありませんでした。先方の闇に溶けるように男性が一人歩いています。
戻ろうかなと、一瞬ひるみましたが、でも....、一人で歩くよりもう一人人間がいたほうが心強いという考えもあるでしょう?
足音をひそめて10mの距離をキープして付いてゆきました。
そのうち先方さんは気がついて振り向きました。
少し速度が速くなった。
私も10mを保つため速度を速める。
また振り返る。
また速度が上がる。私も速度が上がる。
振り返るたびに速度は上がる。
ひょっとして、この人、怖がっているのでは?
と思ったとたん愉快になってあちらが振り返ったとき、氷のような顔で笑うことにしました。
多分引きつった顔で振り返る男の人と笑いながら追いかける私は10mの距離を保ちつつあっという間に真っ暗な古戦場を駆け抜けて道路に出ました。
男性は二階建てアパートの鉄の階段を駆け上ってバタンとドアの中に入ってしまいました。
後ろ手で、ドアを閉め肩で息をしている気の毒な男性が目に浮かび噴出してしまいました。
私も額に汗かいていい運動でした。
古戦場?それどころでなかったから残念ながらよく見なかったです。
真っ暗でしたしね。
また行くことにします。今度は明るいときにね。
夫にこのことを話して、私別に悪いことしてないものねー、と言ったら、それはストーカー行為と言うんだよと言われました。
ごめんなさい、おどろかして。
黒石の古戦場に女の幽霊が出る、という噂があったら、多分それは...私です。