11月になって 朝食に温かなものが欲しくなった。
ブロッコリーを湯がいたお湯を鍋から捨てようとしたら、マリーが言った。
ちょっと待って、そのお湯にはブロッコリーのビタミンが入っているのよ。
それ、スープにしましょうよ。
野菜からの良いダシも出てるのよ。
それから マリーはちょっとベーコンも入れた。
クリスティはブロッコリーの葉っぱを捨てたでしょう?
これ、キャベツと同じよ。勿体ないわよ。
そう言ってマリーは葉っぱを拾って小さく刻み鍋に入れた。
とろみをつけようか?
片栗粉を少し溶いて入れてから、卵を溶いてスーッと鍋に入れて火を止めた。
緑と黄色の美しいスープが出来た!
中華風にしようか、と言ってマリーはごま油を一滴たらした。
マリーは魔法使いのように すごく美味しいスープを作ったのである。
その翌日から私は毎朝スープを食卓に乗せる。
ジャガイモのミルクスープ
ベーコンと野菜のスープ
昆布と干椎茸の日本風スープ
にんじんの赤いスープ
風変わりな形のお気に入りのスープ鉢を温めてアツアツのスープを満たして夫が椅子に座ったその時に置く。
寒い日の朝のスープは良いものだ。
今日も良い日でありますように、と祈って作るスープは幸せのシンボル。
寒い朝、朝日の中でふわりと白い湯気の立つスープは
明快な「I love you 」のメッセージ