フィレンツィエの名物は豪快な骨付きのステーキである。
これが素晴らしく美味しいのであるが… 大きすぎるのである。
息子が高校生の時挑戦。
18センチの大きさで厚さは3㎝あった。
食べざかりの息子は嬉しそうに食べていたが最後は汗をかいてきた。
私達が食べるのを手伝って、やっと何とか平らげた。
四年ほど前フェッラーラに行った時、私と夫は一人前を二人で食べ残した。
今度は無理よ、と言っても夫はやっぱり食べたいと言う。
で、色々考えてみた。
朝食は果物と牛乳にして、昼食にリストランテに行って一人分のステーキを二人で食べる。
ステーキ一皿だけでは、みっともないではないかと言うので、では野菜サラダも一人前注文する事にしよう。後は何も食べない。そしてその夜は夕飯抜き。
これなら、食べれるのではないか と出かけた。
カメりエール(給仕さん)が言った。
大きさはどうしますか? 700gくらい?。
大きさが選べるの?どうする?700gはきついよね、と言う事で500gに決定。
やってきました!Tボーンステーキが!
このお店ではカメりエールが目の前で骨と身を切り離し、一口大に切ってくれた。
ほんのり隅っこが焦げて香ばしく、素晴らしい美味しさだった。
ほっぺたが落ちそうとはこのことだ。
食べ始めてからすぐに700gにするんだったと後悔する。
これはいける!もっと 食べたい!
700gは次回のお楽しみにすればいい、と夫は言う。